新築を建てたとき、外構をリフォームするとき。
駐車場はどうしようか?とお悩みになる方は少なくないと思います。
駐車場は、とにかく「車を駐車できればいい」と思われがちですが
同じスペースでも、アイディアと工夫と思いやりによって
ずっとずっと素敵なものにすることができます。
群馬県や埼玉県でいうと、
土地が限られているために外構のほとんどが駐車場にとられてしまうケースや
一家の所有台数が多いために、土地の面積に対して駐車場スペースを多くとらなければならないケースがほとんどです。
この限られたスペースをどう活用するか。
住む人にとって使いやすく、おしゃれで、家全体を美しくみせるためには?
車を駐車しているときはもちろん、車がないときの見え方にも配慮した
現代の「魅せる住まい」ならではの駐車場デザインをご紹介します。
CASE 1 水はけが良く、存在感のある砂利敷の駐車場
砂利敷の駐車場は、なんといっても水はけの良さがポイントです。
雨でぬかるんだり、滑ったりする心配もありません。むしろ雨にぬれた表情は、なんとも艶やかで色鮮やかです。
コストは低めなのに将来にわたって劣化することがなく、美しい景観をずっと楽しむことができますよ。
砂利敷の駐車場では、人や車の通る音がしますので、防犯効果があります。
そして、ご家族の帰ってきた気配を感じることができます。
砂利を歩く足音を聞くなり、
「あ!お父さんだ!」「おかえり!」
元気な子どもたちの声がうれしいですね。
CASE 2 ナチュラルで空車時の景観も美しい、枕木と芝と石畳の駐車場
素朴で温かい雰囲気をもつ枕木がタイヤ圧を受け止め、芝を守ります。
天然の木と緑の芝が、夏の照り返しも和らげてくれる、人にも車にも優しい駐車場デザインです。
半円に植え込まれた芝のまわりには、石畳を設けました。
曲線を取り入れることで、全体がやわらかい印象になります。
異素材どうしの組み合わせが楽しく、車がないときでも
まるでお庭の一部のような、駐車場らしからぬ自然素材の美しさが魅力です。
CASE 3 タイヤ跡がつかず飽きのこない、洗い出しコンクリートの駐車場
洗い出しの駐車場は、コンクリートの駐車場に比べると
タイヤ跡がつきにくく、滑りにくい点がメリットです。
洗い出しは、デザイナーの方針や職人の技術によってひとつひとつ仕上がりが異なるため、
世界にひとつしかないオリジナルのものをつくることができます。
コンクリートを固める途中で水で表面を洗い流し、小石を浮かび上がらせる工法で
混ぜ込む石やタイミングによって見え方や色味が変わり、表情が生まれます。
素朴な美しさゆえに飽きの来ない駐車場をつくることができますよ。
雑草も生えにくく汚れも目立ちにくいため、メンテナンスも楽ちんです。
CASE 4 白を基調とした、洗い出しとコンクリートの素材感を楽しむ駐車場
白を基調とした統一感のある仕上がりのなかにも
それぞれが持つ素材感の違いでメリハリをつけた、こだわりの駐車場です。
同系色でまとめることで、視覚的に空間の広がりや奥行きを感じさせることができます。
直植えされた植栽が空間の重心を下げてくれるので、高低差による圧迫感を感じさせません。
白い壁をキャンバスにしたような、緑の木々が美しいですね。
グロウスガーデンの思い
一般的には、駐車場といえばコンクリートですね。
耐久性やメンテナンス性は抜群ですが、コンクリートだけだと無機質で冷たい印象になってしまいます。
そこで、車が乗り上げる場所はコンクリートにして、周りに違う素材を取り入れて個性を出し、おしゃれに仕上げる・・
こういったデザインが今の主流なのかもしれません。
そんな一般論からは少し逸れてしまいますが、私たちが本心からおすすめするのは
実はコンクリートを主役にしたものではありません。
何十年経って子供が巣立ち、いつか孫を迎えるとき。
例えばの話ですが、
当初と変わらず外構に愛着を持っていてもらいたいのです。
昔の写真に写り込んだ庭木の成長。
年月を経て深みが出てきた石。
ふと我が家を眺めたとき、庭に目をやったとき。
家族とともに成長してきた木々に癒されてほしいと思うのです。
外構は、引き渡し後の数年間の満足だけではなく、
ずっとずっと先の未来でも、変化を楽しみ愛され続けるものであってほしい。
私たちは、月日が経ったときの「変化」が
「劣化」や「破損」になりやすい人工外構物の使用をなるべく最小限にし
むしろ、
月日を追うごとに「趣」であったり、「味」がでてくる天然の素材を主役にして
人にも車にも未来にも優しい駐車場をつくりたいと考えています。