フレーム×天然木で造る魅せファサード

フレームは直線からなるスタイリッシュなデザインで空間を仕切り、
住まいをおしゃれに演出します。
そこにあるだけで重厚感が生まれ、雰囲気のある外観に仕上げることができますよ。

一般的なフレームの使い道は
境界となる部分に設置して、感覚的に敷地の中と外を区切ったり
開閉できるシェードをつけて、ひと息つける空間を設けたりとさまざまですが

今回は天然木の板を張って、木の質感とフレームの重厚感をかけ合わせ
「ないよりもかっこよく」「ないよりも広く」みせる、新しい発想で取り入れました。

軒が深いと、建物のイメージが格段にアップすることをご存じでしょうか。
家というよりも邸宅と呼びたくなるような、重厚感と迫力を出すことができます。
とはいえ、建物を設計する段階で軒を深くすると、建築面積が増え税金に影響が出る場合も。

こちらのお宅は玄関先に軒はなく、扉を開けるとすぐ外につながっています。
人気の住宅街ですので、ゆったりとしたアプローチを構えるのは難しいですが
フレームを利用して軒を演出することは可能です。

フレームに天然木を張って屋根部分と側面を囲い、
植栽が美しく突き抜けるスペースには細い横格子を設けます。
あえて透かしてみせることで、奥行き感と清涼感を持たせています。

使用した板塀はすべて天然木です。認可された防腐加工処理がされており
木本来の温もりとその質感を永く楽しむことができます。
アルミ材との違いは、
キズがついても塗装が剥げることがない、経年変化さえ楽しめる上に、低コストであることです。
おすすめですよ。

フルフラットとは、室内と同じ高さにした
テラスもしくはウッドデッキの仕様をいいます。

リビングをそのまま外空間に広げたような、一体感と開放感を楽しむことができます。

お隣との境界部分には、フェンスではなく板塀を設け、
入り口から続く木の統一感を大切にしました。

半常緑のヤマツツジは、春先が見頃です。
室内から見る姿も美しいですよ。

フレーム×天然木で造る 魅せファサード