駐車場にもお庭にもなる、遊べるエクステリア│庭リフォーム│埼玉県本庄市 | 群馬高崎|グロウスガーデン
高低差のある土地に建てられた、見晴らしのいいお宅です。
お伺いしたときには、傾斜を上りきったところにすでにコンクリートの駐車場がありました。
使いやすさだけではなく、安全性を考えた外構設計
まずは、道路からその駐車場までスムーズにあがっていけるように、コンクリートのスロープを右側に設け
残りの敷地は思い切って縦にカットしました。
道路と同じ高さのスペースと、建物と同じ高さのスペースの二段に土地を分けることで
メリハリがつき、デザイン性と安全性をアップさせます。
魅力的なファサードに不可欠な奥行き感と緑の植栽
ファサードとは、フランス語façadeに由来した言葉で、建物を正面から見たときの外観のことをいいます。
外構は、家の顔となる大切なところです。
少しでもおしゃれに、美しく、それでいてシンプルに仕上げたいですね。
カットした断面には、「土留め」とよばれる処置が必要です。
これは、震災や雨水で上段の土が崩れてこないように、境界線の壁をしっかりと留め固めることです。
一般的にはコンクリートを使用することが多いですが、
コンクリートの擁壁(ようへき)で壁を作るだけだと、どうしても無機質で単調なものになってしまいます。
そこで、コンクリートの壁は途中で区切って奥行きを持たせ、
あいだには大きな石と植栽(庭木や下草などです)を積み上げて、自然の造形を再現しました。
緑を添えることで高低差が自然になじみ、地面には根が張って、天然の土留めになります。
人工ではなく、生きた土留めは強いですよ。
植栽は、建物にかかるくらい背の高い木を植えました。
建物ごと、空間を包み込むような優しい雰囲気です。建物の白い壁と緑のコントラストが美しいですね。
プライベート空間は広めに、将来にわたって自由がきくように
階段の上、建物と同じ高さのスペースは、玄関やお庭から気軽に出入りしやすいところです。
なにかと使いやすいように、もともとあった駐車場の幅よりも、ぐっと広くしています。
自転車をとめたりプールを出したり、主にプライベート空間として活躍してくれると思います。
横からみたときの形が美しい蹴込み(けこみ)の階段
階段は横からみたときの形が美しい蹴込み(けこみ)の階段です。
積み木をつんだような階段ではなく、一段一段の間が浮いているように見えると思います。
一般的な階段よりも段差のすき間をちぢめて、おしゃれにみせる小ワザです。
計算上は、つまずき防止にもなっているんですよ。
てすりは、視界をさえぎらないシンプルなものに。
壁をつくってしまうと、そこで空間が遮断され、奥行き感や解放感を台無しにしてしまうからです。
外構は自由だ!将来に残しておく家族の楽しみ
下の段に広がるスペースは砕石敷きです。
来客時には車も停められますし、子供たちの遊び場にもなります。
チョークで壁に絵を描いたり、バーベキューをしたり、花火をしたり。
ちょっとした広場としても使えます。
駐車場としてもお庭としても使える、多目的空間をぜひ楽しんでください。
このままでも十分使えるスペースですが、このように、雑草対策だけ施して
砕石敷きのまま外構を上手に残しておくと、あとからいくらでも好きなように変えることができます。
一面芝生にすることもできるし、コンクリートにすることも、菜園をつくることもできます。
外構は、予算の関係もありますし、すべてを一度に完成させる必要はないと思っています。
家族が増えるかもしれないし、ライフスタイルが変わるかもしれない。新たな趣味に出会うかもしれない。
ワクワクを未来に残す選択肢も楽しいと思います。