外構は、シンプルが一番美しい。ナチュラルな板塀を目隠しに。

ブロック塀でもアルミのフェンスでも、目線をさえぎることができれば
目隠しの役割は果たすことができます。

でも、外構は「お家の顔」となるところ。
こだわりを持って、シンプルで美しく、おしゃれに仕上げたいですね。

そこで、玄関横からぐるっと天然木の板塀で目隠しフェンスを設けました。
L字型にしたのは、表札とインターホンをつけて門柱の役割を持たせるためです。

こちらのお宅の場合は、別に門柱を建てるよりも
同素材で、シンプルに仕上げるほうが美しくまとまると思いました。

板塀の良いところは、ナチュラルな温かみがでることと、見た目がおしゃれになること、
そして、万が一地震で倒壊した場合には、ブロック塀よりも軽くて安全性が高いことなどです。

アクセントになる石敷きの「踊り場」

駐車場から玄関までの間に、石敷きの踊り場を設けました。
玄関アプローチが単調にならないように、また、異素材をはさむことで
空間に「ゆとり」を感じることができると思います。
天然の石なので、一枚一枚違う表情と色合いが楽しめます。

ナチュラルに仕上げた外構デザインに、差し色となるボルドーのスタンドポストです。
クラシカルでシックな濃い赤色が、全体を引き締めておしゃれに見せてくれますね。
ボルドーのほか、ダークグリーンなどもおすすめです。

建物を包み込むように植えられた、背の高いシンボルツリーはアオダモとモミジです。
爽やかな樹形が家の壁によく映え、建物を美しく見せてくれます。
特にモミジは新緑や紅葉が見事で、見る人の目を楽しませてくれますよ。

こちらのお宅では、これらの庭木が視覚的・感覚的に空間を区分けしています。
また、リビングやベランダの洗濯物など、あまり見られたくない部分の手前に木々があることで
注意をそらすアイストップの役割もさりげなく果たしています。

外構工事は、デザイナーのアイディアや工夫によって
施工前の何もないときよりも、広く、明るく、機能的なものになります。
ご家族にとって使いやすく、心地よい空間になるといいなと願っています。