おしゃれで明るいクローズ外構へ│リフォーム
こちらのお宅は、もともとセミクローズ外構で
駐車場やお庭、目隠しフェンスも設置済みでした。
お施主様のお話を伺うと、
実際に生活してみたら困りごとに気が付いたとのこと。
そこで、セミクローズからクローズ外構にリフォームする運びとなりました。
「目隠し」は隠したいもののなるべく「近く」に
敷地の境界線に目隠しフェンスを設けていましたが
フェンスからリビングの窓までだいぶ距離があったため、
道路側から中の様子が見えてしまう問題がありました。
逆に、お部屋の中からも
お向かいのお勝手口や玄関などが見えてしまいます。
また、しゃがんでの庭作業や、お子さまがお庭で遊ぶときなどは
フェンス下のすき間から通行人と目が合う可能性も。
そこで、お庭の形や使いやすさ、ご家族の生活動線などを考慮した結果、
根本的な配置換えをすることに決まりました。
まずは、隠したいところはどこなのか。
高さや角度も大切ですが、隠したいところからあまりに離して設置してしまうと
せっかくの目隠しフェンスも「目隠し」機能を失ってしまいます。
目隠しは、隠したいものが決まったら
なるべくその近くに設けるようにすると効果的ですよ。
リフォームスタート。お庭は窓に沿うように、縦長から横長へ
縦に長いお庭は、奥行きがあって広そうですが
壁沿いに鉢植えや物置きを置いたり、花壇や菜園を設けたりすると
実際に使えるスペースは狭くなってしまいがちです。
そこで、お庭は建物側によせて横長に再設計しました。
端に物置きを置いたとしても、窓に沿って一面お庭になりますので
リビングからみた外の景色に横の広がりを感じることができます。
敷地を奥と手前に分けて、手前(建物側)は遊べるプライベート空間に、
奥(道路側)は門と駐車・駐輪スペースにして、公私を区切っています。
クローズ外構でも広く明るく、おしゃれに魅せる
影が多く、閉鎖的になりがちなクローズ外構ですが
さまざまな効果を生かして広く明るく、おしゃれにみせる工夫をしています。
まずは、敷地を物理的に囲ってしまうのではなく
前後に層を作って、空間にところどころすき間を設けます。
外からの視線はしっかりシャットアウトしながらも
クローズ外構にありがちな 閉塞感を和らげる工夫です。
そして、全体的に自然の木目と緑を生かした柔らかな色合いにまとめました。
石や壁は明るいトーンで、優しい雰囲気になるように。
高さを上げた目隠しには横張りの板塀を使い、
天然木の温かみを持たせることで圧迫感をおさえています。
最後に、高さの違う木や緑をアレンジメントするように植栽し
生き生きとした美しい空間に仕上げました。
使えるものは再利用!無駄をださないリフォームがコンセプト
グロウスガーデンのリフォーム工事では、
「使えるものは最大限再利用しながら最高の暮らしをつくる」
ことを心がけています。
使えるものはかんたんに捨てず、設置場所や向きを変えて再利用します。
→リフォームのお役立ちコラムはこちら:外構とお庭のリフォーム工事・ビフォーアフター
玄関の横から、門の横へ移動しています。
出るにもしまうにも、道路に近いほうが使いやすいと思います。
層を生かしたクローズ外構なので、自転車は門を開け閉めすることなく
駐車場わきからスムーズに出られますよ。
後日お伺いしたときには
お庭にタープテントが張ってありました。
お庭でBBQでしょうか、ご家族の楽しみが広がったなら
とてもとても嬉しいです。